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(7) 乗込台の機能試験(乗込台付きいかだのみ)

乗込台が取付けられている主気室の内圧を120mmHg(1,632mmAq)に調整した後、乗込台の補助空気弁を開放して30分間放置し、主気室が著しく変形していないことを確認する。

なお、試験後の圧力測定の必要はない。

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(8) 荷重、耐圧試験における接合部の点検

製造後10年以上経過したいかだに限り、経年変化によるゴム布及び接着剤の劣化の有無を確認するため、床気室には荷重試験を、主気室には耐圧試験をそれぞれ実施することになっているが、試験時の点検方法及び合否の判断基準について、その要領を次に示す。

○点検の主要個所

上下主気室、床気室と主気室、天幕布及び外面パッチ類等のいかだ内、外周の各接着部

○点検の方法

手持ち電灯等で照射し、接合部のずれ、はがれ、ウキ(空洞)等の有無を観察する。

(点検要領)

?試験前と試験後に次の点検を目視で行う。

試験前の状態をよく観察し、異状の兆候が認められる個所は、マークしておく。

試験後にその個所の変化、傷の進展等の有無、または新たに発生した個所を注意して観察する。

?各接着部は、指先で触れてみる。

各接着(接合)部の平テープ、Vテープ又はパッチ類は、その端末を指でこすり、接着力の低下進度を確認する。(図-1参照)

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