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(b) 接着剤および縫糸

ゴム布の接着剤はゴム布に被覆してある合成ゴムと同系統の自然加硫ゴム糊を用いる必要があり、各メーカーの整備規程を熟読して使用を誤ってはならない。配合ゴムを溶剤で適当な濃度に薄めたものに加硫促進剤を適量添加し、充分撹拌したものを用いる。

促進剤を添加した糊は室温で加硫凝固するので短時間内に使用しないと効力を失う。

接着部の強さは接着部の面積に比例するが、貼合せて規定時間放置後の引張試験で接着面がずれたり剥れたりしない程度の重ね合せが必要なわけで、パッチ修理に際しては傷口の周囲30mm以上重ね合せることになっている。

接着剤の接着力は幅50mmの試験片を25mm重ね合せて接着したものを引張試験で引張った時、接着部から切断してはならない。剥離強度は二重ゴム布の場合のみ測定することになっている。

 

 

 

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