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2.7 開水中模型試験結果及び考察

(1) プロペラ単独性能

船型試験水槽にてプロペラを単独状態で一定回転数で回転させながら曳航し、前進速度VA,推力TトルクQを計測した。以下の定義に従い推進係数、トルク係数、プロペラ効率を求め、図2.12に示す。

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平成5-7年に開発されたプロペラと比較すると、ピッチ比が少し低いにもかかわらず、プロペラ効率が若干向上し改良されている。これは、プロペラのボス比やプロペラ翼厚等を最適化したことにより、低速域でトルクが減少し、高速域でスラストが増加する事により達成されたと考えられる。

 

(2) 平水中抵抗

試験結果を図3.1.13に示す。低速接線法により求められた形状係数:1+Kを表2.17に示す。平成5-7年度に実験され求められた各船型の形状係数を表2.18に示す。

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形状係数は船体形状のみに影響を受ける。本船は平成5〜年度に開発された船型に比べて、船体平行部の割合が長いため形状係数が大きい結果となった。有効馬力曲線を図2.14に示す。航海速力17knotでの有効馬力は満載状態で13,350PS、バラスト状態で11,100PSとなった。

 

 

 

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