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4.3 試験の時期

時期については、当初12月案、3月案などを検討したがM/V Federal Franklinクラスは厳冬期にNSRを航海するのはリスクが高く航行できないとFEDNAVは判断している。同船がヨーロッパで荷揚げしたあと実船試験に使うことをFEDNAVは推奨している。98年であれば10月の第一週にAntwerpで荷揚げを予定しており、引き続き実船試験に使えば10月の第二週がMurmanskを通過する時期となろう。'99年については再度FEDNAV社に確認が必要であるが技術的にはM/V Federal Franklinクラスが10月にNSRを通過するのは技術的には妥当である。実施年度として1999年10月を想定する。

 

4.4 経路及び行程

以下の経路を考える。

Antwerpにて荷揚完了後、荷主がヨーロッパ地域で見つかるものと想定し、積地に入港した時点で傭船を開始し、横浜に入港後に傭船契約が完了する。その後さらに、指定の揚げ地まで行き航海を終えることを想定する。傭船区間としては図4.4.1に示すヨーロッパの積地から横浜までの間で考える。しかしながら、横浜以降の区間はボーナスマネーとして一定の傭船料を付与する必要がある。乗船、下船は以下の地点で行う。

・ 実船試験の乗船はヨーロッパの積地で乗船し、横浜にて下船する。

・ ロシアのアイスパイロットはヨーロッパの積地又はムルマンスク沖にてヘリコプターまたは砕氷船を経て乗船し、ベーリング又は日本にて下船する。

116-1.gif

ロシア砕氷船が常にエスコートすることにより著しい航海の遅れがないと仮定し、NSR航行時の平均速度は12ノットとし航海日数を算定した。航海日数に一覧を表4.4.1に示す。

 

 

 

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