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北極海航路開発調査研究事業報告書

 事業名 北極海航路開発調査研究
 団体名 シップ・アンド・オーシャン財団  


2.3 サブ・プログラムの統合

 

サブ・プログラムの統合は、INSROP Phase ?事業結果を検討した国際評価委員会の提言、勧告に基づき、Phase ?で実施した4つのサブ・プログラム、(1)北極海の自然条件と氷海航行技術、(2)北極海航路の啓開が自然、生物及び社会環境に及ぼす影響、(3)北極海航路の経済性評価、(4)北極海航路啓開に関わる政治的・法制的背景、のそれぞれについて個別の集約を行い、その上で4つのサブ・プログラムを統合すること、及び新たに若干の調査研究を実施して統合作業を補足することからなる。これらのプログラムは、それぞれBox A、Box C(L)と名付けられている。また、Phase ?及びPhase ?において補足的に取り纏められた北極海航路周辺の自然及び生物環境情報は地理的情報システムGISとして情報の可視化が図られる。INSROP GISの整備は統合事業の一環として行われる。

 

2.3.1 Box A

表2.3.1に示すように、Box Aプロジェクトは、サブ・プログラムの統合、Phase ?サブ・プログラムの個別集約、統合調整・支援、からなる。

Box A関連での進捗状況は、契約の遅れもあってやや遅れ気味であるが、現在までのところ、下記の作業が終了あるいは進行中である。

・統合書の目次、章立て

・各章執筆担当者の選任、承諾確認

・事業承認と契約(アンブレラ契約)

・各章詳細目次案の提示、執筆依頼、執筆契約

・関係各プロジェクト進捗状況報告提出

・各章執筆(進行中)

・Box A取り纏め理念の提示(審議未了)

 

Box Aの最終成果は、成書として表されるが、主要目的である北極海航路のフィージビリティ・スタディの最終結論に向けてのシナリオ調整は未着手の状態にある。各章執筆者からの原稿提出を待って各章結論間の調整を含め、本来の統合作業が始められることになろう。

余剰資本が溢れ、多少のリスクを無視しても投資が行われた時代は過ぎ去り、リスク分析が繰り返し行われる昨今である。このため、NSRの真の商業的啓開に向けて、先行投資型のシナリオが困難となり、海運市場動向、投資効果、運用益推算、環境影響リスクの金銭換算、保険市場擾乱リスク、市場変動への耐力推定、環境汚染並びに汚染防止のための国際法規、条約の動向、自然条件の変化、等、多岐にわたる項目について、平面的な評価、検討が必要となり、しかもこれらが、リスク分析上、厳密には独立事象として扱えないところに難しさがあり、最終結論への道程は険しいものがある。

 

2.3.2 Box C ( Left )

ここに含まれるプロジェクトは、INSROP GISを始め、INSROPの集約・統合への補

 

 

 

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