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2.2 Box B、航行シミュレーション

 

(1) プロジェクトの構成

日本側が提案したBox Bのプロジェクトは九つのWork Packageから構成される。プロジェクト名、代表者、予算等の一覧を表2.2.1に示す。より具体的にNSRの商業航路としての経済的評価ならびに改善点を提言するために実施するものである。WP1が航路の選定を行い、航路のポイント、水深、航路周辺のインフラ情報データを、WP2が航路に沿った過去20〜40年の氷況データを、WP3がシミュレーションに使うコストデータを提供する。WP4がシミュレーションに供する砕氷型貨物船の船型、性能検討を行う。WP5は検証に使うSA-15の実績データの収集と分析を行う。WP6は与えられた氷況に対して船速を予測する理論的な手法を開発する。WP7が選定した航路に対する法制的な検討と環境評価を行う。WP8はWP1〜WP7の結果を使い、具体的にコストを算定するともにシミュレーション結果から考察される改善点を提言することになっている。

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シミュレーションは相互のWPがリンクしていることから、WP0の中に調整機能を置き北川(北大)を委員長とする幹事会を構成し、下記委員が各WPに対して進捗管理を行っている。WP4は契約の遅れにより3ヶ月遅れになっているが、その他のWPは順調に推移している。

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(2)シミュレーションの概要と各WPの進捗

平成9年の2月各WPの代表者が出席し、Kickoff meeting を開催した。WPの実施内容

 

 

 

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