(2) 生活史
生活史の概要を以下に示します(図7-2)。
?通常見られる細胞は栄養細胞であり、この栄養細胞が二分裂して、遊泳力を持つ栄養細胞と同じ大きさの配偶子が形成されます。
?異なる株の配偶子が出会うと接合し、接合が完了すると長さ40〜47μmの遊泳接合子となります。
?遊泳接合子は10数日間遊泳した後、鞭毛を失って沈下し、楕円形の休眠接合子(シスト:一般植物の種のようなもの)になって動かなくなります。その後細胞膜が厚くなり、その外側に分泌された粘質物に泥等が付着した状態で休眠します。
?海底に沈降したシストは、約半年後、冬から春にかけて発芽して、遊走子となり、減数分裂して栄養細胞となって増殖を始めます。