2) 性能試験結果
(1) 2時間連続通電
磁界1Tのもとで電流3000Aを約2時間1分間連続通電した。その間、クエンチの発生は無かった。
(2) 限界電流の測定
磁界2〜3Tのもとで、電流増加率を20A/s、40A/s、および80A/sとし、限界電流(クエンチ電流)を測定した。
限界電流の測定結果を表3.2.1に示す。また、Nb3Sn超電導線のIcと共に図3.2.4にも示した。今回の限界電流の測定試験においては電流リード部が焼損したため磁界1Tでの実測値が得られていないが、図3.2.4の磁界2Tおよび3Tにおける実測値から演繹すると、磁界1Tにおける限界電流は約4800Aと推定される。