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(c)煤塵

陸上ディーゼル機関の脱硝装置では、現在煤塵による問題はあまりないようであるが、低質燃料油を使用する舶用ディーゼル機関の脱硝装置では無視できない重要な開発課題になるものと考えられる。煤塵の排出レベルは使用する燃料油に大きく影響され、特に負荷が低くなるほどその影響は大きい。例えば、軽油では負荷にかかわらず約30〜50mg/Nm3でほぼ一定であるのに対し、C油では20%負荷時約270mg/Nm3、低質燃料油の一種であるビスブロークン油では同じく20%負荷で約700mg/Nm3になるとの報告もある。

また、舶用での脱硝、脱硫処理において、煤塵の量もさることながら、その中に含まれている微量成分や付着性による触媒への影響について留意する必要がある。

また、表2.2-1にディーゼル機関排ガスの特性をまとめて示した。

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