は、研究開発全体の70%を超えている。
管理・技術支援の比率が多いのは、水槽関係の実験施設に関わっている技術者が多い、もしくは作業時間が長いからであろう。
なお、SSPAからの資金提供による研究開発とは、SSPA研究基金という財団法人から調達した資金による研究開発である。
2)SSPAにおける研究開発
?研究開発の目的
上述したSSPAの4つの部門のうち、船舶設計開発部と海洋環境・安全部は、顧客の直接的なニーズに応えるための研究開発が主体であり、モデル製造・実験部はそのような研究開発を実験面からサポートすることを目的としている。
SSPA研究部は、それらよりも長期的な視点に立った研究開発を行っており、次のような目的を掲げている。
・ハイテク指向、かつ研究指向のSSPAのポテンシャルを強化する
・SSPAの事業領域の中で、研究成果の開発と応用をさらに進める
・国内外のパートナーと長期間にわたる研究協力を行う
?研究開発内容
現在実施されている主な研究開発テーマを各部門別に紹介する。
(a)船舶設計開発部
・船体設計(特に twin skeg 船、あるいは twin screw 船の設計が得意)
・船体形状データバンク(SHIPFLOW code でCFD計算の適用が可能)
・速度/出力性能の予測
・最適推進システムの開発
・振動/騒音シミュレーション
・船の動きのシミュレーション
・操船性能の研究
・風による負荷の測定と計算
・波浪による動的負荷の予測