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2)MARINTEKにおける研究開発

 

?研究開発の目的

MARINTEKの事業そのものが研究開発であるが、その目的は次の3つである。

 

・受託先の競争力の強化

・海事産業の振興と事業活動の活性化

・海事産業における安全性の向上

 

また、研究開発をとおして次のような成果を得るための問題解決に取り組むことをモットーとする。

 

・顧客の新製品、新サービスの基礎となる成果

・生命や財産の損失につながるようなリスクを軽減するような成果

・環境基準を改善できるような成果

 

?研究開発スタッフ

MARINTEKの研究開発スタッフは、1996年時点で227人である。構成は、大学の学卒と修士卒が最も多く45.7%であり、続いてエンジニア(15.7%)、技術スタッフ(13.0%)、ドクター(11.7%)となっており、管理部門は13.9%である。

 

?研究開発内容

現在、MARINTEKは次の5つの部門で構成されている。

 

・Marine Vehicle

・Offshore Structure

・Machinery

・Technical Operation

・Fisheries and Aquaculture

 

それぞれの部門での主な研究開発テーマは、表5-2-12のとおりである。

 

?共同研究開発プロジェクト

表に掲載されているプロジェクトにおける主な共同研究開発先(受託先)は以下のとおりである。ノルウェーだけでなく、フィンランド、イタリア、ブラジル等の企業も見られ、海外からの受託もさかんであることがうかがえる。

 

・新型ラダー・プロペラ・システム(Wartsila Propulsion)

・港湾における高効率操船システム(Fincantieri)

・Hull-section 建造用 Station-oriented 製造システム(Tangen Verft、Kvina Verft 他)

・VERIDEEP(Norsk Hydro Oil Company、研究審議会)

・DEEPMOOR(DNV、Petrobras 他)

・天然ガス利用中速ディーゼルエンジン(Ulstein Belgen、Wartsila Diesel)

・緊急時管理システム(Troms Fylkes Dampskipsselskap)

 

 

 

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