2)研究開発テーマの評価方法に求められる条件
図3-31は、独創的なコンセプトを考え出し、かつそれを商品化するために、研究開発テーマの評価方法に求められる条件の有無についての回答結果である。前項とは逆に、研究開発者のほうが条件の必要性を求めているが、具体的な条件の内容例は以下のとおりである。
基本的に、独創的な商品コンセプトを創出するために必要な条件と、確実に商品化に結び付ける条件とは分けて考えたほうがよさそうである。前者は長期的な視野で、アイデアを重視し、失敗を認めるといった評価基準が重要であり、後者は実現可能性を重視し、ユーザ側からの評価が重要である。内容例にある「7割の実行計画評価と3割の遊び研究評価」が妥当な条件と言えそうである。
・短期的な実利を求めない。
・長期的な視野で評価する。
・アイデアやコンセプトを重視する。
・失敗、やり直しを認める。
・ユーザ側の評価を重視する。
・実現可能性に重点を置く。
・研究の目的を明確化し、目的の達成度、寄与度を主たる尺度とする。
・7割の実行計画評価と3割の遊び研究評価
・グレードの高い評価者の選定(先見性、総括性等)