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(5)競争力のある船舶の開発

 

1)パッケージ化・標準船化

図3-24は、既存の船舶において、価格以外で差別化できる可能性についての質問に対する回答結果である。差別化は可能と考えている回答者は4割前後で最も多く、特に研究開発管理者よりも研究開発者のほうが、そのように考えている傾向が強い。

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図3-25は、既存船舶のパッケージ化・標準船化による価格競争力向上についての見解を聞いたものである。「既に取り組んでいる」を除いてほぼ似たような比率となっているが、「実現性の高い船種全体にわたって(パッケージ化・標準船化を)進めていくべき」が相対的に最も多かった。ただし、「アイデンティティがなくなる(のでやめるべき)」や「業界としての足並みがそろいそうにない」といった否定的な意見もかなり見られた。

図3-26は、仮にパッケージ化・標準船化を進める場合に、その推進主体をどこにすべきかという質問に対する回答結果である。業界団体もしくは造船所が中心となった組合とする比率が最も多く、基本的に業界が主体となって進めてのが妥当という研究開発者が多かった。

 

 

 

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