(2)研究開発施設・設備
1)水槽
図3-13は、今後の水槽の利用形態についての見解をまとめたものである。「規模を縮小しても個別に水槽を保有すべき」の比率は、研究開発管理者と研究開発者、両者とも30%強であり、共同利用せざるを得ないとする見解の比率のほうが高くなっている。ただし、共同利用の形態に関しては、研究開発管理者は「公的機関のものを利用する」の比率が高いが(34.1%)、研究開発者は「数社での共同利用が望ましい」の比率が高い(38.4%)というように両者でかなり見解が異なっている。
今後の水槽に新しく組み込むべき機能、及び造船以外での活用方法についての主な回答結果を以下に示す。新しく組み込むべき機能として最も多かったのは、CFD等コンピュータシミュレーションとの連動機能である。今後はすべてコンピュータ水槽になるという回答もあったが、基本的には両者を活用して、効率化あるいは高度化を図るというのが主流の考え方である。