3) Optimal Maintenance and Spare Parts Requirements
ノルウェーの船主のほとんどは安全、信頼性、コスト効率の高い操船を目指しており、メンテナンスコストの最適化にも取り組んでいる。コンピューターによるメンテナンス管理システム(MMS)が普及しつつあるが、このシステムは必ずしもコスト効率を保証していない。
このプロジェクトは1994年に開始し、RCM(Reliability Centred Maintenance：可用性を重視したメンテナンス)手法を利用した船内システムのメンテナンス最適化の検討を行っている。この手法を使うことによって、船主はコンピューターMMSからより多くの利益を得ることができる。
1995年までの成果は次のとおりであった。
・船舶の機能分類、原因結果分析、効率的なメンテナンス作業、およびスペア部品の補充などに関する、RCM分析の手順
・パイロット船の全てのシステムを対象とした、メンテナンス優先順位のリスト
・パイロット船の主機、荷役システム、発電機、蒸気システム、および航海システムのなかで、最もメンテナンス優先順位の高いシステムの初期RCM分析
・舶用業者のサービス拡張の在り方
