? 仮付溶接
*板継ぎの仮付状況
溶接方法:手溶接棒(TW-50 4φ)による。
仮付ピッチ:平均300mm、曲がりのきつい部分は150〜200mm
仮付長さ:70〜100mm
仮付ビード:深さ4mm前後で溶接し、グラインダーで2〜3mmに仕上げる。
*隅肉溶接部の状況
溶接方法:手溶接棒(TW-50 4φ)による。
仮付ピッチ:平均400mm
仮付長さ:70〜80mm
仮付ビード:脚長は4〜5mm
板継ぎ溶接は面内仮付片面溶接(簡易自動)を適用しており、開先ギャップ精度は基準0mmに対して平均1.2mm、最大は4mmであった。
隅肉溶接部のギャップについてSL21Xブロックの外板×ロンジでは平均2.26mm、外板×トランスで1.82mmで最大は両者とも4mmであった。ロンジ×トランスは平均2.75mmと大きく部分的に最大9mmのギャップが発生している。一方、SL21Yブロックの外板×ロンジでは平均2.96mm、外板×トランスで2.92mmで最大は前者で10mm、後者で9mmである。ロンジ×トランスは平均3.29mmと大きく部分的に最大12mmのギャップが発生している。
これらの状況をまとめると、曲がりが大きくなるに従い発生ギャップは増加し、バラツキも大きくなる。又、精度順位も外板×トランス→外板×ロンジ→ロンジ×トランスになる。これは部材傾斜、曲がり等の組合せが多くなるためである。
これらの調査より開発装置の仕様標準はSL21Yを満足する必要がある。