ヒラメの養殖生産は、現在、その70%は陸上養殖施設(掛け流し)によるものといわれている。輸入ヒラメのほとんどは韓国からのものであるが、平成8年は韓国での生育が悪く、輸入量が減少した。また、国内ヒラメも、平成7年の市況低迷の影響で、生産者が種苗の池入れ量を減らしたために搬入量が減った。そのため、平成8年の価格は、久しぶりに前年を上回ることとなった。
ホ)ギンザケ
ギンザケの主産地である宮城県でのギンザケ養殖生産量は、減少傾向にある。平成8年の経営体数は113と前年の189より大きく減少したし、生産量も8,597トンと前年の61%にまで落ち込んでいる。このため、価格は平均454円/?と前年比138%にまで回復となった。