日本財団 図書館


9月下旬 200g/尾、1.2kg/m3

10〜12月 200〜450g/尾、1.3〜1.5kg/m3

1〜10月 1歳魚、450〜700g/尾、1.6〜2.0kg/m3

11〜12月 700〜1200g/尾、2.0〜3.0kg/m3

 

トラフグ養殖は、ハマチやマダイよりも難病の被害率が高く難しい。特に寄生虫性疾病が多く、細菌性疾病が少ない。魚病被害率は、総生産の17%にも達することがあり、しかも、現在のところ、疾病治療のための薬剤は研究中であり、未承認のため、薬剤による治療はできない。そのため、他の養殖魚以上に予防面に留意し、適切な飼育管理を施す必要がある。

 

給餌管理 トラフグはビタミン類の要求量が多く、餌料によってはビタミン欠乏症を起こしやすい。また、肝臓に脂肪を蓄積する性質があり、脂肪分の多い餌を連続投与すると、肝臓障害を引き起こす原因となる。したがって、MPを投与する場合は、ビタミン類の強化と強肝剤の添加は計画的におこなわなくてはならない。

給餌回数の目安としては、魚体重が1〜10gの時は一日に6回以上、10〜100gの時は4回程度、150〜300gの時は3回、350g以上になると一日に1回でよい。

 

酸素需要 低酸素海水中でも比較的強く、溶存酸素量が1〜0.1ml/lの低酸素状態でも充分酸素が利用できる。酸素消費量は、水温13〜14℃で約50ml/kg/時、水温26〜27℃で約100ml/kg/時である。低塩分にも強く、比重8でも問題はない。

047-1.gif

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION