3.2 海面養殖の現状
3.2.1 世界の養殖の現状
3-1で述べた通り、世界的には水産養殖の生産量は、毎年10%以上の高率で伸びを続けており、1995年には2,130万トンと、全漁業生産量に占める割合は、19%に達している。
ただ、その中身をみると、粗放的な内水面養殖によるコイ類やテラピア類の淡水魚が、800万トンと依然として多く、ついで海藻類の550万トン、3番目がイガイ類やカキ等の貝類となっている。海産魚類で注目されるのは鮭鱒類で、養殖技術の発展につれて、ここ5年間でほぼ倍の生産量となっている。