7. 事業の成果
知識共有を基盤とした高度造船CIMの開発研究の第1年度として、「ORBによる知識共有の高度化の仕組みの実現」、「プロダクトモデルの共通化」と「機能検証」を行い、実用システムの実現に向かっての歩みを進めることができた。
得られた主要な成果は次の通りである。
? 「ORBによる知識共有の高度化の仕組みの実現」について検討を行い下記の調査予備試行を行った。
・CORBA/DCOMなどの分散オブジェクト指向の基盤技術の調査を行い、開発方針の確認を行うことができた
・市販ORB製品の調査を行いプロトタイプによるORB製品の試行を実施した
・知的エージェント技術を調査して開発作業に反映することができた
・ワークフローに関するシステム技術の調査とワークフローの観点からの業務分析を行い、開発作業の資料として活用できるようにした
? 「プロダクトモデルの共通化」の作業によって下記の成果を得た。
・構造設計FLの再検討を行い、仕様の設計を実施した
・構造設計FLに関して造船所にアンケートを行ってその結果を設計書に織り込むことができた
・艤装設計FLの再検討を行い、仕様の設計を進めた
・艤装設計FLに関して造船所にアンケートを行ってその結果を設計書に織り込むことができた
・工程設計FLの再検討を行い、仕様の設計を進めた
? 「機能検証」によって下記の成果を得た。
・造船用CADとPMDBとのマッピングについてアンケートを実施して今後の開発方向の決定に資することができた
・造船所の既存CADとPMDBとの双方向変換用アダプタの仕様の設計を行った
・初期生産設計アプリケーションと工程設計アプリケーションのための業務分析とシステム仕様の設計を実施した