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かもしれない。また、エンジニアによって設計が変更されたり、他のツールによって設計情報が生成されたときに、エージェントはその変更情報や新しく生成された情報を他へ知らせるべきかどうかをチェックするであろう。このように複雑なエンジニアリングタスク間で発生する調整の必要性を認識するには、エージェントは制約管理システムやタスク依存関係管理システムという別のツールからのサポートが必要となる。

? 調整すべき相手の特定:調整の必要性が認識できたら、次にエージェントは調整の相手を探し出さなければならない。あるタスクを他のだれかによって実行させようとする場合、エージェントはツールやエージェントの登録データベースを用いてその実行者を探すことができる。ある情報をどこかにルーティングするという場合、エージェントは他のエージェントやツールがどのような情報に関連しているかということに基づいてその情報を送るべき相手を決めることができる。調整の内容が設計変更の伝播というような場合には、伝播される情報の範囲は、制約管理システムへの問い合わせや、そのエージェントの持つ興味によって決めることができる。

? 調整リンクの確立:調整すべき相手が見付かったら、エージェントはそれらとの間に調整のためのリンクを確立する必要がある。調整リンクの確立とは単に通信のチャンネルの提供だけでなく、通信のコンテクストも提供できなければならない。例えば、設計変更に関して3つのグループが交渉するというプロセスにおいて、エージェントが交渉の内容を判断してPMの同じ部分を各サイトで提示することができれば、大変有用である。

? 調整プロセスの監視:調整リンクが確立されたら、エージェントは必要に応じて調整過程を監視する。調整プロセスの記録は、後に矛盾解消のためにエージェントあるいはエンジニアが利用することができる。

このように、エージェント技術は設計製造作業を支援し得る可能性を秘めている。そのため、本開発研究では造船の各業務ステージにおける個人作業支援あるいは協調作業支援を行うための知的エージェントの研究及び開発を行う。

 

 

 

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