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内航船近代化のための実証試験事業報告書

 事業名 内航船近代化のための実証試験
 団体名 シップ・アンド・オーシャン財団  


4.3 機関室機器モジュールおよび機関室MO仕様によるワンマンオペレーション

4.3.1 機関室機器モジュールの有効性

(1) 冷却海水ポンプモジュール/インバータの有効性

冷却海水ポンプモジュールは船内に必要な全ての海水を供給する。冷却海水ポンプはインバータ駆動であり、機関室機器の海水需要に応じてポンプの負荷を制御し、電力消費を必要最小限とすることによって効率的な運転を図るものとした。

図4-3-1に冷却海水ポンプモジュールの運転状況を示す。集計期間は平成9年12月10日から平成10年3月6日の約3ヶ月間であり、発電機運転時における海水温度、清水クーラ温調弁開度、インバータ周波数、ポンプ駆動モータ出力(モータ出力)、ポンプ吐出圧力、および発電機の供給する電流をサンプリングした。

各グラフの系列は海水温度が昇順となるように並び替えた。

集計期間中での海水温度の変動は約7℃〜23℃であり、清水クーラ温調弁は海水温度の変化に応じて開いて(熱交換に必要な海水量を供給している)ことが確認できる(グラフ1段目)。

ポンプ駆動モータはインバータの周波数によって制御されているが、グラフ2段目にある通り、インバータ周波数とモータ出力は同じような変化傾向を示しており、インバータがポンプ駆動モータを良く制御していることが確認できる。

また、海水温度が20℃を超えるあたりからインバータ周波数は48Hz程度に上昇し、ポンプ駆動モータの出力も増加(回転数が増加)している。これに伴ってポンプ吐出圧力も上昇している(グラフ3段目)。

最下段のグラフは発電機の供給する電流(発電機電流)を示している。発電機の平均電流は約94Aであり、平均モータ出力は約3.3kW(約9A)であるので、発電機負荷の1割程度となっている。

 

 

 

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