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・ Walker M. & Lunel T.; Response to Oil Spills at Sea Using both Demulsifiers and Dispersants, Proc.1995 Arctic and Marine Oil Spill Programme, 537-558,1995

 

謝 辞

まずMPCUに対して、監視プログラムを対応作業自体と結びつけるという方法をとられたことに感謝する。この前向きな方針は他の諸国が従うべき先例となった。分散処理剤の有効性に関する監視測定はアトランティック航空の協力なしには不可能だったであろう。同社にはこの独特な測定を可能にした密接な協力について感謝する。その他分散処理剤散布作業終了後の分散油の希釈状況を判断するため、2月24日以降に実施した総炭化水素量測定において調査船ヴィジランス号を提供して下さったことも含めて、環境局の協力に感謝する。

図1 OSISは油の初期流出の経路を正確に予測した。

図2 側方監視空戦レーダー(SLAR)による2月15日23:02のシー・エンプレス号の映像。この図はリンネイ岬の方向へ向かう油の軌跡(黒っぽい部分)を示している。油はOSISの予測(図1)のとおり早朝にリンネイ岬の浜辺に漂着した。

図3 分散処理剤散布前に自然拡散により生じた海面下1〜5mの水柱の中の最大油濃度の概要。このデータは例え化学分散処理剤を使用しない場合でも海洋環境が分散油の影響を受けるということを証明している。

図4 分散処理剤を散布された油の下の深さ1〜5mの水柱の中の最大油濃度の概要。分散処理剤散布前には、2ppm未満の分散油濃度は水柱の上部1mまでに限られていた。分散処理剤で処理した後には、1〜10ppmレベルの油濃度が水深5mまで広がり、分散処理剤散布作業が効果を上げていることが分かる。

図5 位相差顕微鏡(a)と紫外線表層蛍光顕微鏡(b)による粘土、珪藻植物、油滴。油滴は紫外線蛍光のもとで蛍光を発し、鉱物微粉と区別することができる。

 

 

 

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