のほかの交通手段、タクシー等です。以上が現状及び指標です。
次に、開発計画の方向性についての基本的な事を申し上げます。
図1がホーチミン市の地図です。市内をサイゴン川、ドンナイ川、海に出るサーダット川が流れています。海からドンナイ川に入るにはサーダット川のルートを通っています。
現在の中心街から東側はトゥダウモット。南サイゴンは下側の地区です。北側はホクモン市がつながっています。西側はビンテティエン市が広がっています。ホーチミン市の位置は、西側にロンアン省があります。ヴィエトナムの中でも有名なメコンデルタの省です。東側の地域はドンナイ、またはブンタウと続き、大工業地区のほうに広がっています。カンボジアにつながる北側の地域、東北のほうは、タイブエンという中部高原地域へ広がっています。したがって、ホーチミン市はヴィエトナム南部で、その西側にメコンデルタ、及び南側に工業地域のある中心地であるとも言えます。
ホーチミン市の開発・発展は南の開港から始まりました。現在ある交通運輸網と、これから発展させる予定のものについて合わせて紹介します。
ホーチミン市の対外交通道路。国道52号線は、ハノイに起点があり、サイゴンにつながっています。さらに中心地を通って別の方向に抜けています。この国道は移転して、国道1A号線に沿って動かしています。貨物はホーチミン市中心地を通らず、この外側のルートを通るように制限しています。またデルタ地方では、唯一ある国道1号線、2番目の国道は北側に続く国道22号線で、将来は貫通道路と呼ばれます。3番目の国道は国道13号線で、北に抜けてカンボジアに行きます。このルート上にあるヒンズオンクック区は近郊の中でも工業発展の著しい地区です。したがって、今後国道13号の幹線は、発展の幹線道路となります。
続いて、国道50号線は南に抜けて海のほうに行き、メコンデルタ地帯に抜けます。国道15号線は中心地を抜け、南に伸び海に出ています。国道25号線は、ロンタイン、ブンタウに抜けています。国道ではありませんが、省をつなくショウリン鉄道10号線が何本も出ています。
交通道路網の開発整備の方向性を申し上げます。
初めに、ホーチミン市からロンタインを抜け、ブンタウにつながる高速道路整備が先決です。この建設は韓国のダイユウ(大字)という会社と、BOT方式で建設します。
内第2環状線はタン・ソン・ニュエット空港につなげたいと努力しています。この環状線は、問題は山積みです。将来的にかなり発展が見込まれるルートが1本、それはホーチミン市、ドンナイ、ブンタウを通る道路です。以上がかなり重視している大きな国道です。
空港は、現在使っているのがタン・ソン・ニュット空港です。年間300万人の旅客を受け入れていますが、計画では1,000万人ないし1,200万人。今現在、2本の滑走路を使っており、北側に新滑走路を建設予定ですが、条件的に困難があり年間1,000万人ないし1,200万人までしか開発できません。したがって、郊外に新国際空港の建設を計画しています。これはロンタイン空港という新しい空港ですが、タン・ソン・ニュット空港から30キロメートルのところにあります。この国際空港から市内までは、高速道路及び将来は鉄道のルートを引く予定です。そのほかビエンホア空港を更に大きな規模に拡張します。
河川および海運について申し上げます。河川輸送体系はこのサイゴン、ホーチミン市の市街地の中にあります。サイゴン港は南にあります。この港のシステムは、いろいろな組織の管理する1個の体系になっています。そして、年間120万トンないし150万トンのキャパシティがあります。今後発展の主な方向性は、北側に伸びるラインを考えています。というのは、海側、つまり将来的に工業地区として発展すると予想される地区のほうに伸ばします。また、4,000万トン以上のものは、この港に入るのを制限します。ホーチミン港のほかに、ブンタウ、ティバリック港がありますが、地図を見ても河川が多いことがおわかります。サイゴン川のほかにドンナイ川という河川体系がありますし、骨格をつくってきた運河体系もあります。この運河は伸びて、メコンデルタの河川体系につながっています。例えば、メコンデルタから貨物をこの河川体系を通り運河のチャネルに乗せてホーチミン市に運ぶことができます。この河川の上には貨物用の貨物港がつくられています。この地図をみると、ホーチミン市を中心地に河川による環状線ができています。また、外側にも河川の環状ラインがあります。したがって、河川体系についても内郭、外郭の環状線ができあがり、今後貨物及び旅客の輸送に最大限に使用していく予定です。
ホーチミン市内の鉄道体系についてお話しします。ハノイからホーチミンに入ってきた鉄道は、ホァンホァン地区に入ります。1960年以前のこの鉄道はメコンデル