道を改善し、道路との交差を避け、公共旅客輸送能力の役割を果たさせる。現在ヴィエトナム国鉄は、この点について今のところ同意をしていませんが、ホーチミン市内の鉄道改善について一つ一つ解決をする必要があります。タン・ソン・ニュット空港のメリットを生かし、年1,000万人ないし1,200万人の旅客輸送能力を拡大する。このことは、空港から市内に入る新しいルートなどの建設も計画しています。ホーチミン市は水上交通の利点がありますが、この水上交通発展に非常に便利な河川、運河体系のメリットを旅客輸送に生かし、拡大させることが困難になっています。また過度に肥大している過積載道路による工事も一部制限することが必要になっています。
公共交通輸送の管理を組織し直すことが必要です。人々が公共車両で移動したくなるような解決策の政策で、公共交通の担う比率を移動需要、通行需要に対して今の5%からさらに急速に引き上げなければなりません。したがって、我々の基本的な公共交通改善目標は以下のとおりです。
対外的な交通施設、ネットワークを早急に開発し、対外交通と市内交通を徐々に分離する。現在タン・ソン・ニュット空港を使っていますが、徐々に新空港のロンタン空港を建設、移転する。また現在の港を南へ移動させ、中心街に近い港をさらに南へ移動させます。高速鉄道と地下鉄あるいは地上電車などを使って都市鉄道を開発します。都市公共交通体系を2010年から2020年には、50%ないし60%になるように強く開発を進めます。
ホーチミン市の交通システムは、地域国内関係の中で、30年ないし50年という長いスパンで考慮しなければなりません。そのようにして初めて、世界、ASEAN諸国に追いつき、仲間入りすることができるでしょう。ホーチミン市のような地域的、国際的交通センターである大都市に起こりがちな交通渋滞を解決します。
続いて、計画策定のための基本的な指標について申し上げます。
地域別の交通用地率は、市街12区で16%、1人当たり7.5平米。また、開発地衡と呼ばれる新しい7区で25%から30%、1人当たり27平米から32平米。新都心で25%から30%、1人当たり28平米から32平米。
公共交通の使用率は、地下鉄や高架鉄道を含んだ多様な交通手段によって、通行需要の40%、できれば50%ないし60%を目指します。バスの占める割合は30%を目標にしています。地下鉄及び高架鉄道を含む都市内鉄道で30%、その残りはそ