日本財団 図書館


2.2.3 本研究で開発するGPS補強システム用機上受信機

GPS補強システム用機上受信機は従来のGPS受信機に比べ、処理する情報量は、はるかに増大しハードウェア、ソフトウェアともに装置規模は増大する。

 

従来のGPS受信機に追加すべき機能は以下の通り

・ MSAS衛生を始めとするSBAS衛星からの信号を受信、追尾し得ること。

・ SBAS衛星からの擬似距離情報をGPS衛星情報とともに測位演算に利用できること。

・ SBAS衛星からのメッセージを解読し完全性保証への対応処理が可能であること

・ SBAS衛星からのメッセージを解読し、全ての補正データを使用してのディファレンシャル処理による精度向上への対応ができること

 

開発要素は以下の通りである。

・ ハードウェア

・ SBAS衛星用受信チャンネルの付加(最大3チャンネル)

・ SBASコード発生回路

 

・ ソフトウェア

・ 測距(オーバーレイ)情報の処理

・ 畳み込み信号の復調

・ WAASメッセージの処理

・ ディファレンシャル補正処理

・ 最小自乗測位演算処理

・ 受信機自律型完全モニタ(RAIM)

高速、高効率での処理が要求され特にソフトウェア規模は従来のGPS受信機の数倍にもなることが予測されることから処理系全体にわたっての最適化設計が課題となろう。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION