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機上装置には固定タイプとポータブルタイプの2種類があり、ポータブルタイプの装置のインストールはアンテナを含めて1機あたり10分程度で完了する簡易な取付け方式を採用している。機上装置の試作版のスペックは重量30ポンド、19インチラックを採用しているが、量産タイプでは、3×1.5×7インチのサイズの筐体を採用し、重量5ホンド以内とする予定である。

 

(4)コスト

GeoNetのサービス利用料および機上装置の価格を表3-2に示す。ここではARNAV社の本システム開発および運用における負担費用についても同時に示す。

 

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(5)ARNAV社の将来計画

(a)Flight2000計画

ARNAV社は、FAAが進めているFlight2000計画において実施するHalaskaプロジェクトへの参画を予定している。Halaskaプロジェクトにおいては、1200機のGAがアラスカでFree Flightをターゲットとした飛行運用試験を行うことになっており、アラスカとハワイで実施される予定のHalaskaプロジェクト全体では、FAAは4000台のVDLトランシーバを購入する予定である。

 

(b)VDLへの移行

FAAでは、2000年を目途とし、VDLモード?で飛行評価を開始し、その評価試験の結果を踏まえて2001年9月30日に今後VDLモード?を採用するか、モード?へと移行していくかを決定する予定である。ARNAV社で現在採用している通信プロトコルは独自のもので、通信速度は9.6kbpsである。VDLモード?、?は31.5kbpsであるが、ARNAV社は現システムの9.6kbpsの通信速度でも、現在のアプリケーションに対しては十分であると考えており、VDLへの対応を行った場合、新たに技術開発する必要があるためコスト高となり、デメ

 

 

 

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