6.4 手順の記述
6.4.1 リンク確立
6.4.1.1 リンク初期化
新しい網に到達すると、機上LMEは、音声ユニットにLMEの網初期化手順の一部としての網パラメータを提供するものとする。これらのパラメータは、スロットIDとスケルチ・ウィンドウであるものとする。
6.4.1.2 網加入
網加入時、航空機LMEは音声ユニットに自局ユーザIDパラメータを提供するものとする。
もし、航空機側VDLがTS1状態に入れない場合には、その網内においてスロット番号を決定するためにATSを検索し、TS2状態に入るものとする。もし、CTC3が航空機側VDLがTS2状態に入る前にパラメータfに等しい場合には、TS3状態に入るものとする。
6.4.2 タイミング
音声フレームは、この音声フレームに解析及び合成機能は基づいているが、V/D(音声)バースト伝送タイミングに同期するものとする。一つのスピーチの伝送を受信する時、音声ユニットはフレームのタイミングを、受信されたV/D(音声)バーストから引き出すものとする。
6.4.2.1 伝送遅延
V/D(音声)バーストの伝送時、バーストには、150ms以前までの無線機への入力音声の解析表現が含まれるものとする。
注) この遅延バジェット(budget)は、地上網機能に対して45msまでの追加の遅延を含む。
6.4.2.2 受信遅延
合成機能の結果としての音声出力は、V/D(音声)バーストの受信後、55msより遅れずに得られるものとする。音声は、最大のクロック・タイミング・ドリフトと結合した、伝播遅延における最大変動を取り扱うために十分に遅延されるものとし、ボコーダ合成クロックが、PTTサイクルを通して一定の周期に留まることを保証するものとする。
注) 遅延バジェットは、地上網機能に対して45msまでの追加の遅延を含む。