3章 データリンク層のプロトコルとサービス
3. データリンク層のプロトコルとサービス
3.5 MACサブレイヤ(モード3)
MACサブレイヤは、音声とデータの両方の運用をサポートするものとする。
データ運用に関して、MACサブレイヤは、共有の通信経路を透過的に獲得するものとする。
音声運用に関して、MACサブレイヤは、認定されたユーザに対し優先的なアクセスを提供するシンプレクスな音声通信をサポートするものとする。
3.5.l MACサービス
3.5.1.1 多重アクセス
データ運用に関して、MACサブレイヤは、優先度に基づくアクセスが可能なチャネルに対して、地上局が集中管理した予約に基づくアクセスを実行するものとする。サブレイヤは、予約要求のためにポーリングに基づくアクセス方式と、ランダム・アクセス方式の両方を実行するものとする。
注) これらの方式は、全ての航空機に対して公平な(すなわち、バイアスのない)アクセスを提供する。
音声運用に関して、アクセスは、主に“listen before talk”の規律に基づくユーザによってサポートされるものとする。さらに、権限を与えられた地上ユーザは、機上ユーザが音声チャネルを占有するのを阻止する能力を有するものとする。
注) この先取的アクセスは、マイクロフォンが“働かなくなった(Stuckした)”状態に対処するために、権限を与えられたユーザが作法に反するユーザの送信機を不活性化するごとが出来るようにすることによる制限された能力を提供する。
3.5.1.2 チャネル占有時間
チャネル占有時間は、アクセス・イベント毎にチャネルに費やした時間の合計と考えるものとする。
データ運用に関して、アクセス・イベントは、連続した7つまでのV/D(データ)バースト機会から構成されるものとする。ダウンリンク・データ伝送に関しては、アクセス・イベントは、単一の予約要求(Reservation Request)の結果によるものとする。
音声運用に関して、アクセス・イベントは、固定数のV/D(音声)バースト機会には
