2章 物理層のプロトコルとサービス
2. 物理層のプロトコルとサービス
2.5 モード3(TDMA)に関する定義
2.5.1 変調方式
モード3に関する変調方式は、2.3.1項で定義されたとおりとする。
2.5.2 変調速度
モード3のシンボル速度は10,500シンボル/S±0.0005%であるものとし結果として、公称ビット速度31,500bit/Sとなる。
2.5.3 管理(M)バースト・アップリンク
Mアップリンク・バーストは、トレーニング・シーケンスとそれに続くシステム・データの2つの部分から構成されるものとする。
2.5.3.1 トレーニング・シーケンス
Mアップリンク・バーストのトレーニング・シーケンスは、次の2つのコンポーネントから構成されるものとする。
・送信機ramp up及びパワーの安定化
・同期及び不定状態の解消
2.5.3.1.1 送信機Ramp Up及びパワーの安定化
トレーニング・シーケンスの最初のコンポーネントは、それぞれ“000”を表す[5]つのシンボルより多くないパワーの安定化を含む送信機ramp up及びパワーの安定化であるものとする。送信機は、第1同期シンボルの中央より前で[3]シンボルより後でないところで公称パワーの少なくとも[90%]に至るものとする。パワーの移行は、同期シーケンス第1シンボルの中央より前の[5.5]シンボルより前の公称出力パワーに関して、[-60dB]より多くないものとする。
注) モード3のスロット化した環境のため、同期及び不定状態の解消シーケンスの伝送に先だって、5つのシンボル期間は完全に経過する必要がある。