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この情報を確認し特に問題が無い場合は、STAR(Standard Terminal Approach)による進入が許可される。〈40〉

以降タワーに管制が引き継がれ、出発時と同様にタワーの監視の元、着陸が行われる。

 

以上のシナリオにより、VDLモード3を利用した運航には以下の特徴がある。

?従来の管制に較べ、音声による交信回数を低減することが可能である。

?クリアランス等の重要なメッセージは音声同一内容の、データ表示により、管制承認の誤認の防止に役立つ。

?自動ハンドオフによりパイロットの周波数設定は出発と到着時に限られ、パイロットの負荷軽減に寄与する。

?各種の設定、確認操作の自動化が計られる。

?飛行環境を映像的に表現することが可能となる。

但し、一部の交信では新たにコンピュータへの入力が必要になると考えられる。今後はヒューマン・インタフェースの変更に伴う影響等も検討する必要があると考えられる。

また、交信の実態を把握し、音声及びデータそれぞれに対する概略の要求を明らかにする必要もあると考えられる。その特性、例えば、音声及びデータの通信量の比率や各空域における頻度を把握することが、3T及び3V1D等システム構成を選択する場合の基礎になると考えるからである。

 

 

 

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