2. ICAOにおけるリアルタイム空地データリンクの規格検討状況
2.l AMCP/WG-D7の討議内容
1997年4月にスペイン/マドリッドで開催されたICAOの航空移動通信パネル・ワーキング・グループD第7回会議(AMCP/WG-D7)における検討概要を以下に示す。
2.1.1 議事項目1(関連する活動の概要)
(1)ADSP
ADSPのWG/A及びWG/Bが1997年1月ジョージア州アトランタで開催され、AMCP/4のレポートAgenda Item 4(空地音声/データ統合システムに関するSARPs案の作成進捗状況)及びAgenda Item 5(航法及び監視用データリンクに関するSARPs案の作成進捗状況)についてのレビューが行われたことが報告された。また、この会議において、ADS-BをADSマニュアルに盛り込む修正が行われたが、ADS-Bに関する資料は、まだ完成していないとの報告も行われた。
(2)GNSSP
GNSSパネル会議が1997年2月オーストラリアで開催され、LAASシステムとして、SCAT1システムをベースにし、VHF帯域でD8PSK変調方式により作動するデータリンク・ブロードキャスト・システムが選択されたことが報告された。
(3)ATNP
1996年の第2回ATNパネル会議とその後のWG全体会議において、以下の討議が行われたことが報告された。
・CNS/ATM-1 SARPs案の採用
・PIG(Planning and Implementation Guide)の発行
・SARPsを維持するCCBの導入
・FANS-1に適応するためのガイダンスの提供
(4)SICASP
SICASパネルの第6回会議が1997年モントリオールで開催され、以下のことが報告された。
・ACASのSARPs案及びガイダンス・マテリアル(Ver.7)