各サービスプロバイダー毎の結果を比較すると、平均データ伝送遅延時間に関してはARINCが最短となっている。しかし、1分以内で伝送されたデータの割合についてみると、いずれのサービスプロバイダーも大きな差はなく、AVICOM、ARINC、SITA共に95%以上という結果が得られている。
AVICOM、ARINCについてはそれぞれ件数は少ないが(AVICOM、ARINC共に1件ずつ)データの伝送に3分以上要した場合があったが、これらは、各プロバイダー内でキューだまりなどなんらかの遅延条件が発生したためと思われる。
また、各サービスプロバイダー毎にテスト結果を1時間毎に区切って、各時間帯毎の平均伝送遅延時間を算出したところ、今回のテスト結果では時間帯によるデータ伝送遅延時間に大きな差はみられなかった。
なお、2-24ぺージに評価試験実施便の一覧と各便における取り扱いメッセージ数を示す。また、2-25ぺージ以降には、メッセージの種類と使用したサービスプロバイダー毎に、機上におけるタイムスタンプと地上におけるタイムスタンプ(時刻補正を加えたもの)の一覧を示す。
さらに、2-102ぺージからは「データ伝送遅延時間毎のメッセージ数の分布」、2-109ぺージからは「時間帯毎の平均データ伝送遅延時間」を示す。