2.1.2.2 ARINC経由のデータ伝送経路
ARINCの場合、DOWNLINKメッセージは、ワシントン州アナポリスで運用されているホストコンピューターAFEPS(ACARS Front End Processing System)にて集積・処理される。
本評価試験における接続形態であるARINC(AFEPS)と日本航空間の接続は、X.25/SVC(9600BPS)により接続されている。この場合、DOWNLINKメッセージはARINC保有のテレタイプネットワークADNS(ARINC Data Network System)でMPCU(Multi Protocol Converter Unit)に送信され、MPCUでテレタイプデータからパケットヘと変換されARINC保有のパケットネットワークAPN(ARINC Packet Network)経由で日本航空に送られる。本評価試験においてARINCを経由したデータ伝送時における接続構成図を図2.1.2.2-1に示す。
一方本運用時のDOWNLINKメッセージの流れは、AFEPSからAVICOMを経由してDLPへ流れる形態となる。この際のARINCとAVICOMとの間は、AX.25/PVC(9600BPS)によって接続されている1。この場合の接続構成図を図2.1.2.2-2に示す。
1AVICOMとARINC間は、物理的には9600BPSの専用回線1回線であるが、論理的にはATSメッセージ用とAOCのメッセージ用の2論理回線が設定されている。