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2.1.2 空地間データ伝送経路

 

本評価試験において使用した各サービスプロバイダー毎のデータの伝送経路とサービスプロバイダー毎のシステム構成概要について調査を行った。なお、本評価においてのデータ伝送経路と東京航空交通管制部に設置してあるODP1端末により行われる実運用時のデータ伝送経路には若干の相違があるため、それについても報告する。

 

2.1.2.1 AVICOM経由のデータ電送経路

 

本評価試験において、AVICOMを経由したデータ伝送時における接続構成図を図2.1.2.1-1に示す。また、実際のODP端末を利用した場合のCNS/ATMシステムの実運用時の接続構成図を図2.1.2.1-2に示す。

AVICOMと日本航空の間は9600BPSの専用回線で結ばれている。一方航空局のDLP2とAVICOM間も同様に9600BPSの専用回線で結ばれており、ネットワーク面での大きな相違はないと考えて良い。

AVICOMのセンターシステムは、ATSメッセージとAOCメッセージで、別々のトランザクション機能が対応して処理している。本評価試験においては、メッセージの送受信対象が日本航空であるため、実際のメッセージはATSメッセージであるものの、AOCメッセージ用のトランザクションによって処理されている。一方、本運用時には、ATSメッセージ用のトランザクションが処理を行う。

しかしながら、何れのトランザクションも処理能力面においての相違はなく、システム上も本運用の状況との差異はほとんどない、と考えられる。

 

10DP:Oceanic Traffic Control Data Processing System。洋上管制データ表示端末のことで、洋上管制空域を飛行する航空機の管制間隔を設定するために必要なデータを管制室内の表示装置に表示する。

2DLP:Data Link Processor

 

 

 

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