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まえがき

「青少年夏季航空教室」および「日米航空青年の研修および交歓」は、財団法人日本船舶振興会の補助金を受け、健全なる青少年を育成するため、財団法人航空振興財団が毎年実施している事業である。

(1) 青少年夏季航空教室は、航空に関心のある青少年に、規律正しい団体訓練をとおして、楽しみながら、必要な航空知識と技術を習得させることを目的としたものである。

平成9年度の青少年航空教室は、名古屋、大阪、関西の3航空少年団合同で、愛知県長久手の愛知青少年公園において、一般団員約150名を集めて、平成9年7月26日から2泊3日の目程で合宿を行う予定で、準備はすべて完了していた。しかし、当日台風9号が関西地区を直撃したため、直前になって中止のやむなきに至った。

このため、本年度の航空教室の開催は、半ば諦めかけていたが、航空少年団にとって、夏季航空教室は、年に一度の重要な行事である。急いで代替案の検討を行い、財団法人日本船舶振興会から事業計画変更承認を受けて、ようやく実施の運びとなった。

航空教室は、平成9年10月10日体育の日の連休を利用し、1泊2日の日程で、当財団羽田綜合センターにおいて行われた。全国各回より幹部団員2名ずつ合計30名の出席者を集めて実施され、成功裡に完了することができた。

(2) 日米航空青年の国際相互研修は、航空青年の国際的視野を広げ、わが国民間航空界の将来の担い手の育成に資することを目的としたもので、外国の同種団体と提携し相互に交歓研修を行うものである。

同時期に開催した日米航空青年の国際相互研修は、全国の航空少年団員のうちから6名(男子3名、女子3名)を選抜し、引率者を含め7名を米国へ派遣した。

訪米団CAPのIACE本部にて各国十数国の航空青年と合流して結成式を行った。

選抜された航空少年団員6名は研修と交歓行事を実施し航空に関する知識と日米親善の貴重な体験をせしめたことは、これから必要な航空の知識と経験を備えた正しい航空理解者の拡大、あるいは航空界将来の担い手の育成に大いに効果あるものとした。

 

 

 

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