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10 レスキュー・応急手当

 

軽傷者およびビギナーのレスキュー

 

負傷者をレスキューする場合、ます最初にケガの程度を確認すること。軽傷か重傷なのかを正確に判断したうえで、それに応じて救助を手際よく行うことが大切だ。まず艇といっしょに曳航していけるかどうかを見る。できそうなら負傷者をマシンに腹ばいにさせてロープで曳航する。それが無理なら、指導員のマシンに右のイラストのように乗せ、まず人を岸へ上げてからジェットスキーを回収に行く。またビギナーのライダーが水上でトララルを起して走行不可能となった場合も基本的には軽傷者と同じ方法でレスキューする。これらの行動を行う場合の注意は、あせらないこと。できるだけ一定のスピードで安全に岸まで戻ること。また曳航する場合は負傷者の状態やマシンの転倒など、後方の様子を十分確認しながら行うことが大切。

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重傷者のレスキュー

 

重傷者のレスキューについては、特に注意が必要。出血箇所がある場合には止血をしてから選んだり、また頭部を打っている場合などすぐに動かせない場合もある。また意識や呼吸の確認なども速やかに行い、あまり体を動かさない、また負担のかからよい状態での救助が好ましい。

意識があり状況を確認した上で、もし艇に乗せていけるようであれば下の写真のように、後方から指導員かかかえるようにして、そのまま曳航してもらう。また意識がない場合や他の重傷者がいる場合には右下のイラストのように小型のボートなどに横にした状態でレスキューするのがいい。なによりも指導員としては、事故を起さないようにするのがベスト。しかし万が一の場合に備えて、メンバー同士で定期的にレスキューの練習を行うようにしてほしい。また、日頃からレスキューに必要なものを常に用意しておくなど、事故やケガに対する総合的なシステム作りが望まれる。

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資料 カワキジェット株式会社

(The SAFETY RIDINGより)

 

 

 

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