8 出艇前の安全チェック
乗る前のチェックポイント
正しく安全に乗艇させるために、乗る前の安全チェックを常に習慣づけさせることも指導員として忘れてはいけないこと。この安全チェックをしっかり行うことで、無意味なトラブルが未然に防げるのだ。
またジェットスキーと水面を目の前にすると、早く乗りたいという気持ちが強くなり、この安全チェックを十分行わずに出艇してしまう人が多いが、指導員は余裕のある時間を取り安全チェックを行うようにしてほしい。一度沖に出ると水上では整備、修理ができないばかりか、水上でのトラブルなどに繋がるということを、十分に理解させることだ。スムーズな講習を行うためにも、しっかりとした点検箇所リスト等を作成し、実行してほしい。また指導員は、チェックの仕方から調整、修理という知識と技術は完全にマスターしておくことだ。
1 燃料タンク内の圧力
燃料タンク内の圧力を逃すために、燃料注入口のキャップを一度開けて、また閉め直す。この時にキャップがしっかり閉っているかを確認すること。タンク内の圧力が高くなると、エンジンの回転が不規則になったり、燃料消費量が増えるなどの問題が生じてくる
2 ステアリング
ステアリング系統の故障が起こると危険なので、ひっかかりやガタかないか、また過度の遊びや、ステアリングノズルが左右均等に動いているかどうかをしっかりとチェックする。またステアリングがかたい場合は、ステアリングピボットの油切れ、ケーブルの損傷などが考えられるので、必すチェックするようにしたい