積乱雲(入道雲 Cb)
積雲と同じ発達過程を経て垂直に発達し、別名を立ち雲、雷雲等と言います。積雲が発達し垂直に上にのびて成層圏付近の圏界高度まで達しますと積乱雲になります。この辺の上空になりますと強い風が吹いていますので積雲の頭部は丸みを保つ事が出来ず吹き乱されて金床状になっています。頭が金床形をした積雲を積乱雲と言う訳です。冬や春の比較的暖かい日の西空にこの雲が現われると間もなく俄雨(驟雨雨性の雨)、雷鳴、突風がやってきます。寒冷前線は突風の巣と言われるくらい強い突風を伴いますので天気図を良く見て注意して下さい。今まで南よりだった風が急に北よりに変わった時が寒冷前線が通過した時です。積乱雲は寒冷前線の上昇気流によって発達する場合が多く突風の目印とも言える雲です。突風が吹く予兆には下記を参考にされると良いでしょう。
? 雷雲が西の水平線に現われる。
? 夜西空に稲光が見える。
? 朝西空に虹が出る。
? 海が静穏なのに西の水平線が凸凹に見える。
? 俄雨が強く降ったり止んだりする。
突風に船が入ってしまうと海面は波長の短い波高の高い三角波が立ち波飛沫で視界も極端に悪くなり風向不定の強風が吹きますので非常に危険です。
註)かなとこ(金床 金敷 鉄鈷)