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4) 1回目の方位線の任意の点から同一針路線を引き其の線上に走った距離をとる。

5) 走った距離まで1回目の方位線を平行移動する。

6) 2回目の方位線と交わった点が船位。

2回目の方位線が視界等の関係で採れない時は2回目は他の物標の方位線と交差させても構いません。

 

8. 自差を測る

磁気コンパスに鉄片等を近かずけると磁針が引き付けられて磁北を正しく指しません。この多少の偏りを自差と言います。自差は速力等が変わっても変化しませんが船首が変わればすぐ変化します。

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1) 重視線の方位をコンパス図の内側の目盛りで測って置く。例えば17°あったとします。(これは磁針方位です)。

2) 海の上で2物標を見ていて重なったらコンパスで方位を素早く読み取ります。例えば15°だったとします。

3) このコンパスには2°の偏東(Ely)自差が有ります。

4) コンパス図の中心から見てコンパス方位が磁針方位の左側に有る時は偏東(E)自差で右側に有る時は偏西(W)の自差が有ります。Eの自差はコンパス方位に+して磁針方位に直します。

(Wの自差は-)

―Bonvoyage―

 

 

 

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