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そのため、職員の交流促進のための機関紙「かいらんばん」を作り、他のグループホーム職員への質問やそれに対する回答、意見交換などをしています。例えば、入居者に評判のよかった食事の作り方を公表したり、入居者のお金の管理についての意見交換があったりという具合いです。機関紙作りが負担にならないよう、みんなで書いて、それをコピーしてみんなに配るというようにしています。

職員を支えたり、質を高めたり、という活動も含め、グループホーム同士が支え合うというやり方は、今後もっと発展させる必要があるのではないでしょうか。バックアップを「施設」が引き受けている限り、施設がなくなることはないだろうし、また、施設がない地域にグループホームができる可能性もありません。グループホーム同士が支え合い、地域に生活支援センターができていけば、施設がバックアップしなくても、グループホームは運営していけるようになる筈です。

 

最後に私たちが実践の中から考えた、グループホームのあり方をまとめてみると次のようになります。

 

?@自分の生き方は自分で決める

グループホームは、単に障害者が望む多種多様な生活の仕方の一つの選択肢にすぎない。今後進むべき方向はどんなに障害が重くても、一人暮し、結婚しての家庭をもつ暮し、グループホームでの暮しを自分で選べるようになることである。

 

?A集団生活の場ではない

グループホームは、一人ひとりの独立した暮しの保障を追求する場でなければならない。

 

?B障害の程度を問わない

地域で暮らしたいという障害をもつ人たちの思いは、障害の程度にかかわらず、共通した思いである。障害の程度によって選べる施策が異なる現在の制度のあり方は見直されるべきである。

最後に最も大切なこと。

 

?C自己決定を支え、入居者が運営に参加する

 

以上のようなグループホームを支えるためには、次のような提言をしたいと思います。

?@グループホームのバックアップ機能は地域の中に

施設から独立した各地の生活支援センターがグループホームをバックアップするシステムを構築する。

?A一人ひとりの生活に必要な援助に応じて人を配置できる補助

?B生活の場は多種多様であることを確認すること

?Cグループホームをはじめ、いろいろな地域サービスの運営に障害者本人が参画できるしくみを作ること

?D地域での暮しを援助する人材の育成と再教育の場を設けること

?E地域の各種サービスの充実こそが重要であること

?F人権を守るための仕組みを早急に立ち上げること

 

 

 

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