●女2(田口初江/岩夫の内縁の妻)
〈ウム、みんな輝いているな、瞳が。ア、力強く底光しているみだいた。チクショウ、私のひとみはくもっている。もうダメなんじゃないか、芝居なんて出来ないんじゃないか……〉
送っていただいた前回公演のパンプレットをめくっていた手が“劇団員の顔”のページでとまってしまった。一人一人の顔とニラメッコしながら、そう感じてしまいました。若い頃は私だってキラキラした瞳だったよな-。ちょっと待てよ、昔のこと言い出したらもうおしまいだ。それこそチクショウ、チクショウだ。それより早く台本読もう。
今回は若い人ばかりの劇団での公演。久し振りだ。私、ちょっとこわいのかな。