アルゼンチンの港湾システム
港湾・航路部は、港湾部門の大きな変革がアルゼンチンの輸出増加を可能にした決定的要素の一つであると評価した。
港湾法とその施行細則の承認によって、アルゼンチンの港湾の建設、経営、操業の法的枠組みが制定された。この港湾法は現存の民間港に法的保証を与え、港湾分野に対する民間資金の投資のための適切な枠組を提供している。現在、どのような投資家でも自己の危険負担で港湾施設を建設したり操業することができる。この政策は引続き国の管轄下にあるブエノスアイレス港を除いて、各地方の全ての港で実施されている。
アルゼンチンの港湾
アルゼンチンの港湾は、3,500kmの海岸線と2,000kmの航水路に添って点在する港湾施設で構成され、その数は約50港である。これらの港湾システムを通して扱われる総貨物量は、過去10年間では75から90百万トンの間にあるが、取扱い貨物の90%は最も重要な10港に集中している。
過去数年間に輸出、輸入、国内取引(沿岸貿易)の貨物の港湾取扱い量も同じように増えた。しかしながら、過去3年間の輸出・輸入貨物量の伸びは解放経済政策の影響によるもので、港湾を通した貨物総量の60%が国際貿易、40%が沿岸貿易というようにその構成が変わって来ている。
貨物全体について見ると、バラ積み(液体燃料、固形燃料、石油、穀物、副産物、油、建設資材、鉱石)の輸送はアルゼンチンの港で取り扱われた貨物量の90%であり、梱包やコンテナ(一般貨物)で輸送された貨物は残りの10%でしかなかった。
アルゼンチンの貿易貨物の総トン数の90%は水上輸送されるので、結果的に港湾で荷役作業される。
アルゼンチンの港湾システムは次のように分けられる:
港湾システム:
ラプラタ川港
回サフェ河川港
ウルグアイ川港
水路地帯港
大西洋側中央部の港パタゴニア港
ラプラタ川の港湾としてはブエノスアイレス港がある。この港は2つの自治港湾管理会社に分かれている。ブエノスアイレス州のドックスド港とマデラ港の北にある新港である。地理的理由や管轄の理由で二つに分けられたが、競争を促進してコストを削減するのを目的としている。
ブエノスアイレス港はアルゼンチンで最も重要な港である。コンテナ輸送の96%、米ドル換算での貿易総額の40%がこの港を利用している。6つの多目的ターミナルの権利が譲渡され、その他に穀物リフト・ターミナルの売却も行われた。
港湾事業に民間部門が積極的に参加したため、近代化、技術の導入、経営の改善が行われた。これによって単に生産性が高くなっただけでなく、港湾サービス業務の質や港湾分野の計画目標を達成する能力も高まった。
フル・コンテナ船の平均滞在日数は1.5日に減少し、コンテナ運搬能力は50コンテナ/時間/船になった。
ブエノスアイレス港とドックスド港の権利取得者は合同で、権利の最初の2年間に210百万ドルの投資を行い、残りの年に91百万ドルを投資し、労働者を1350人投入した。
荷役エリア用として約90ヘクタールを埋め立て、フル・コンテナ船の荷役用のサイトとクレーンの数を4倍にした。
ターミナル所有権の引渡しから30ケ月後に、上記の船の荷役をするクレーンの数は3台から13台に増えた。
バイアプランカ港、ケケン港、サンタフェ港、ロサリオ港では現在、自治組織が経営しているが、州の代表者、経営者、労働者など港湾内で作業する全部門がこの組織に参加している。
ロサフェ地帯には民間の港湾ターミナルが全部で19ある。最近、アルゼンチンの穀物、副産物、油の輸出先が大きく変わった。
ロサフェでは20百万トンを船積みする能力がある。つまり、船の増加や農牧畜生産の増加に対応できる条件を備えているという意味である。農牧畜産物は国外で大量に販売されるものである。
過去4年間に民間部門が行った国営港湾への投資は、桟橋の建設、固形(穀物と副産物)と液体(オイルと植物油)一般貨物、荷役機材などのバラ積み貨物の船積み・保管施設の工事で900百万ドルを超えた。
以下に過去4年間の民間投資を百万ドル単位で示す。