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人的能力の向上を目指すようになってきたことがあげられる。

 

4) 海口港の管理運営

(1) 海南省政府の役割

海口港は分類上は第三番目の地方単独港湾である。その管理者は海南省政府交通部港湾管理課である。交通部は道路、鉄道、水運、航空のすべての交通を所管している。港湾管理課の役割は開発計画の立案、内航水運にかかわる料金認可、民間事業者の事業に許可を与えることなどである。このほか海岸管理、港運会社の活動内容の監督なども省政府の任務である。

実際の荷役作業は行っておらず、傘下の海南新港実業会社が行っている。上海港は、政策部門とサービス部門が同一の主体により供給されており、この点では大きく異なっている。海口市は港湾管理には関与していない。港の建設財源は国からの補助金等はなく地方政府自らが調達し、実際の建設は4建設局局(天津、上海、武漢、広州)の入札により契約する。また、省政府は港湾サービスの供給主体の財務には関与しない。

 

(2) 民営化の動き

現在は港湾はすべて国有であるが、数年後には公司が所有する港湾が出現してくる予定である。

現在の荷役公司は公的セクターであるが、荷役作業は順次民営化して行く予定で、当局によればその方が市場経済の原則に即した活動が可能で、ポートセールスなどにも都合がよいということである。

 

 

 

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