ルギーの輸送問題は石炭で特に重要で、鉄道との効率的な連携、公害対策が論じられている。
2) 中国港湾の管理体制
中国の港湾管理組織は1970から始まった国家の改革・開放政策のもと幾度となく改革されてきた。交連部の幹部の意見によれば、中国の港湾は、今日、調整と完備の時代に来たと認識しているということである。それに呼応した新しい組織の例としては、海運分野の総合拠点となる上海海運センターの設立が挙げられる。
現在の中国の港湾はその管理形態によりつぎの3つに分類されている。
?@ 国が直接管理する港湾:泰皇島港のみ
港湾管理権の地方委譲化政策により他の港湾は地方政府の管理となった。
?A 地方政府が中心であるが中央政府の関与がある港湾:大連港、上海港、広州港など約20港。
具体的には人事、財務は地方政府の手によるが事業の内容は国の関与がある。
?B 地方政府単独管理の港湾:その他、海口港
管理運営は地方政府の手によるが、主要港(厦門、福州など)については中央政府の審査が残っている。
3) 管理体制の改革
港湾の管理組織も経済活動の改革に合わせて、見直されている。その一つの方針が管理者と経営者を分ける考え方である。港湾管理に関する法令では、1950年代に成立した港湾管理条例があるが、経済の市場化に伴って実態と法律の内容が合わなくなってきている。現在新しい港湾法、水運法、航路法の草案が出来上がっており、3月に開かれる全国人民代表大会にかけられる予定である。主な改正点は以下のとおりである。
?@ 国際的なビジネスルールに即した内容とする
?A 市場経済化に合わせ競争原理を取り入れる。
?B 改革・開放の精神に即し外資の積極的導入を図る
港の商業化については、私企業による経営権を持つ会社がでてきたこと。ポートセールスが重視されてきたこと。運営企業内職員の研修・教育に力をいれ