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?B バイア・ブランカ方式(現行の理事会方式)の問題点

・ 港湾には本来、町や州だけのものではなく、国全体が利用し易いことが望ましい。

しかし、現在のバイア・ブランカ港の理事会は港を運営している人とその地場の人を中心にして結成されており、理事会の考えが州の政策や国の政策と一致しないことが生ずる。その一方でインフラ強化の予算手当については、州が援助せざるを得ない状況にある。

 

4) 港湾管理運営の評価

4-1 港湾の民営化(商業化)の背景

アルゼンチンにおける港湾の管理運営形態の変化は国全体の社会変化と同調して発生している。この流れを図式化すると次のとおりである。

 

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そして港湾においては3本の主要な変革が挙げられている。

?@ 中央管理から地方分権へ

・ 港湾の財産、管理権を国から州、市へ無償移管

・ 港湾の管理・運営主体は港湾に関連する事業者等の参加する民間または非国営の公共団体とする。

・ 国の港湾管理組織、AGPの解散

?A 公共港湾の開発・運営・経営への民間事業者の参加

?B 規制緩和

運賃の自由化、水先案内人の廃止(最小出入港回数の前提条件付)、

 

 

 

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