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結果、ブラジルの今の考えでは、港湾の管理を州・市へ委任し、オペレーションを民営化させていくのが一番良いと考えている。今年末までに全ての港湾で、オペレーションの民営化はほとんど終了する。

 

(2) 連邦から州・市への管理委任と港湾の整備主体

?@ 連邦から州・市への管理委任状況は次のとおりである。

・ すでに州へ委任済みの港

リオ・グランド港(以前、コンセッション契約で州が管理していた)

ポルト・ベーリオ港(以前、パラ埠頭公社が管理していた)

・12月1日に市へ委任予定の港

イタジャイ港

・今後州か市へ委任予定の港

マナウス港(現在、マラニャオ埠頭公社が管理)

イタキ港(現在、マラニャオ埠頭公社が管理)

マセオ港(現在、北リオグランデ埠頭公社が管理)

レシフェ港(同上)

ラグナ港(現在、サンパウロ州埠頭公社が管理)

 

なお、リオ・グランド港は以前、連邦から州へコンセッションの形で管理委託していたが、免許期間が終了したので、委任の形に変更したものである。

2005年までには、現在州に与えているコンセッションの免許はすべて契約期間が満了となるので、順次、委任の形に切り替えていく。

 

?A 港湾の整備主体について

現在、連邦政府の投資予算は2.8億レアル(1997年度)であり、浚渫工事、岸壁工事、アクセス道路工事等を実施している。

特にペセン港(化学コンビナート用の新港)についてはインフラ整備の全てを連邦が担当している。

また、連邦の一般会計予算から委任している州への補助金として

セプチバ港へ総額 2.8億米ドル

スワッペ港へ〃  1.7億米ドル

を予定している。

ただし、現在の仕組みでは港湾からの収入は連邦政府には入ってこないため、政府の一方的持ち出しとなっている。

今後、港湾投資については管理機関へ任せ、連邦予算は削減していく方針である。

 

現在のインフラの整備区分は次のとおりである。ただし、明確な基準はな

 

 

 

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