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加水からの時間と円錐貫入力の代表値の関係を図4.5.1に示す。

 

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テウディエ鉱及びゲベ鉱への加水量は、水分値の増加にしてそれぞれ1.5%及び1.6%である。加水1時間後の円錐貫入力に対して、4時間後、24時間後の円錐貫入力は、テウディエ鉱ではそれぞれ112%、139%、ゲベ鉱98%、107%であった。これらのデータについては、他の試験結果と併せて後に考察する。

4.5.3.実験室円錐貫入試験法の変更

これまでの実験結果に基づき、円錐貫入時に供試体にヒビが入ることを防ぐため、4.1.2節で述べた試験法を一部変更した。まず、供試体の質量を30kg以上とした。また、円錐を貫入させる回数は、7回とし、位置と順序を図4.5.2に示す通りにした。

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4.5.4.水分値と円錐貫入力の関係

水分値と円錐貫入力の関係に関する試験は、以下の手順で実施した。

(1)予め適当な値まで試料の水分を調製しておき、概ね円筒形に整形するとともに、水分の蒸発を防ぐため、供試体の表面を薄いビニールで覆って保管する。

(2)試料の水分値(以下、加水前水分値と呼ぶ。)を計測する。

(3)試料に水を加えて攪拌し、円錐貫入試験用に整形するとともに、水分の蒸発を防ぐため、供試体の表面を薄いビニールで覆って保管する。

(4)加水から2時間後に円錐貫入試験を実施する。

(5)試料の水分値(以下、試験時水分値と呼ぶ。)を計測する。

(6)(3)〜(5)の手順を繰り替えす。

(7)翌日、試料に水を加えずに円錐貫入試験を実施する。

(8)(3)〜(5)の手順を繰り替えす。

テウディエ鉱に関する試験結果を表4.5.3に、ゲベ鉱に関する試験結果を表4.5.4に示す。表において、実験番号4番の供試体は、3番の供試体を保管し、翌日水を加えずに整形し直したものである。

 

 

 

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