図より、計測した水分値は、乾燥を無視して計算により得た水分値を補正するために用いるのが適当と考えられる。そのため、以下、図4.3.1の直線近似のグラフに基づき表4.3.1に示した水分値を補正したものを各試料の水分値とする。各試料の末分値はそれぞれ、25.9,26.3,26.7,27.1,27.1,27.6,28.0,28.4,28.8%となる。
(3) 円錐貫入力
各水分値の試料に関する円錐貫入力を表4.3.3に示す。表中「over」とあるのは、円錐貫入力が50kgfを超えたことを意味する。また、試料番号8’は、プロクター貫入試験装置の先端を円錐にした装置で計測を行ったもので、「over」は円錐貫入力が30kgfを超えたことを意味する。また、円錐貫入力を小さい順に並べたものを表4.3.4に示す。
各種の方法で円錐貫入力の平均値を計算した結果を表4.3.5に示す。表において、例えば「-1/2」とあるのは、小さい順に試験回数の1/2に当たるデータまでの平均値を求めたことを意味し、「1/4〜1/2」とあるのは、小さい順に試験回数の1/4に当たるデータから、試験回数の1/2に当たるデータまでの平均値を求めたことを意味する。なお、解析の都合上、試験回数が30回の実験については、試験を計60回実施し各データは2回ずつ得られたものと仮定して解析を行った。各種の解析方法により求めた平均円錐貫入力と水分値の関係を図4.3.2に示す。