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蘭は、SOLAS条約新XII章の解釈はBCコードよりも別のMSC/Circularが望ましい旨と発言した。

オーストラリアは、密度とStowage Factorの関係が問題である旨と指摘した。

しかしながら、詳細な審議を行うには各国とも充分に密度の申請や確認の方法について検討していないこと、さらに、本件は次回会合で最終化する必要があることから、次回会合での審議に向けて、場外で予備的な打ち合わせを行った。カナダ、蘭、オーストラリア、米国、ポーランド、スウェーデンの代表と、密度の定義、密度とstowage Factorの関係、密度の計測法について検討したところ、密度の定義については一応の案を作成するとともに、適用範囲の広そうな密度計測法をテークノートした。打ち合わせの結果は、今回会合においてテークノートされた。

打ち合わせにおいて、カナダ代表は、船積み貨物の密度と締め固めを行った場合の密度の関係(BC 32/INF.10)を指摘しASTMに定められている現場計測法の利用を推奨した。また、間代表は、特段の意見は無く、また、オーストラリア代表は、密度計測を行う間隔(例えば1年)について言及した。いずれにせよ、密度の定義の明確化の必要性は理解された。また、計測法について、多くの規格があり、また、ばら積み貨物が多様であることから、一つの方法を推奨するのは難しいとの意見が多かった。

今回会合における日本の提案については、さらに、独、英国(今回会合には専門家がいなかった)にもコメントを依頼した。密度の定義の明確化や計測法の明確化のためにはさらに提案を行う等の作業が必要であると考えられる。

(5)ピートモスの運送要件

カナダより提案文書(DSC 3/11/3)に基づいて、ピートモスの運送許容水分値の変更が提案された。

これに対してフィンランドは、ピートモスはカナダが提案するようなフォンポストスケールで分類できるものの他にも、別の種類があり、カナダの提案が二種類のピートモスのうち一種類についてしか言及しておらず、また、ピートモスの分類法は他にもある旨と指摘した。

日本は、フォンポストスケールは液状化の観点でしか言及されておらず、付録Bに含めるよりも付録Aに含めるべきである旨発言した。

本件については、次回会合において審議されることとなり、カナダとフィンランドは次回会合に提案文書を提出するように求められた。

(6)液状化物質運搬船の復原性計算

独よりDSC 3/INF.5(液状化物質運搬船の復原性計算結果)について説明があり、テ

 

 

 

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